書評

運転者

喜多川 泰さん著の「運転者」を読みました。

Amazonのおすすめにやたらでてくるなぁと思っていたのですが、ふらっと立ち寄った書店で見かけてそのまま購入。

読んでみると謎めいたストーリーで入り込みやすく読めば読むほど展開が気になり、その日のうちに読み終えてしまいました。

終盤は感動もでき、とてもおもしろかったです。

そんな「運転者」早速、ご紹介します。

主人公の修一は仕事がうまくいかず、娘も不登校になっている現状に苛立ち、人生いいことがないと思っているところから始まります。

そんな修一のもとに一台のタクシーがやってきて修一の人生は少しずつ変わっていきます。

そのタクシーの運転手は修一の運を転じさせると言い、様々な場所に連れていくのです。

その目的地で起こった事や出会いをきっかけに少しづつ価値観が変わっていく姿には目が離せません。

そしてこの運転手がいいことをたくさん言います。

運は良い悪いではない、「使う、貯める」もの

よく僕たちは運がいい、悪いと言うがそれは違うと言います。

「使う、貯める」ものだと。

良いことが起きればそれは運を使っている、悪いことが起きれば運を使っていない。

なので「ついてないな~」ではなく「運を使わずに済んだ!」というのが正解なのかもしれないです。

ただ運は後払い、ポイントカードのようなものなので貯めないことには使える運もないのです。

そう知ってからは不思議とポジティブになりました。

運を転ずる「上機嫌」

運が劇的に変わるとき、そんな場が人生にはある。そしてそれを捕まえられるアンテナが人間にはあります。

そのアンテナは「上機嫌」のときに最大になります。

「不機嫌」のときにはアンテナは働かないのです。だから最高の運気がやってきているのに気づかず運気が逃げていってしまうのです。

人は不機嫌な人には話しかけようとしないし、機嫌がいい人に話しかけるでしょう。

その会話がきっかけで知人になり友人になり恩人になっていき、運が好転することもあります。

よって基本姿勢は「上機嫌」でいるべきでしょう。

ただ、常に上機嫌でいることは難しかもしれないので

基本姿勢が「不機嫌」は絶対にやめるべきです。チャンスを逃します。

私はそんなこと考えたこともなく、もしかしたら「不機嫌」になっていることが多くなっていたかもしれません。

読み終えてからは「上機嫌」を心の中で唱えてから家を出るようにしてます。

報われない努力なんてない

人は短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎています。

野菜の種を植えても収穫の時期は先であるように努力も長い目でみたら

報われない努力なんてないのです。

すぐに結果が出ることを求めず、来るであろう収穫の時期まで努力を続ける。

上機嫌でいることによって見つけた「幸せの種」は必ず収穫の時期が決ます。

その時期まで頑張れる強さは人間誰しもが持っているのです。

これは気持ちが軽くなりました。

結果に拘り過ぎるところが私はあるので(しかもスピード重視)

いつかくるであろう収穫の時期まで努力を続けていこう、そう強く思えました。

まとめ

引き込まれるストーリーの中にハッとさせられる言葉があり、楽しめて学べる一冊でした。

運を転ずるためには「上機嫌」そして報われない努力なんてない。

これは持論ですが終わりにしない限り失敗にはならないと思うようにしてますが

背中を押された気がします。

興味がある人はぜひとも読んでみてください。

以上、喜多川 泰さんの「運転者」の紹介でした。

-書評